2008年12月アーカイブ

ガンパレードマーチとは、
2000年9月28日にプレイステーションで発売されたゲームのノベライズで、
電撃文庫(メディアワークス)から発刊されている。
小説第一作は広崎悠意によるタイアップノベルであったが、
小説第二作以降(2001年)は榊涼介を向かえ現在に至る。

人類の天敵として現れた幻獣と人類との戦いを描いた壮大な物語。
人類最後の希望の少年兵を中心にストーリーが繰り広げられている。

ゲームでは語られた部分を語りつくし、
現在は詳しく語られていなかった九州奪回を展開中である。

ゲーム発売以降8年の月日を重ねているが、
榊涼介の熱意(掘り下げ方がすごい)によって
多くのファンの支持を受けている作品である。

メインキャラ22名に加え、オリジナルキャラすべての掘り下げに成功し、
大変魅力的な物語を構成している。

かくいう私はゲームを途中で投げ出したが、
榊涼介の熱意の筆に惹かれ、続編を心待ちにしている身である。

当小説は過去のゲームのためにとっつきにくい小説となっているが、
ガンパレードマーチ入門書として、さなづらひろゆきの漫画版をあげておく。

私の経歴は「漫画」→「ゲーム」→「小説」である。

誰も知らぬゲームの続きを、あなたも体験してください。

ガンパレード・マーチ 九州奪還〈5〉 (電撃文庫)
著者:榊 涼介
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2009-01-10

ガンパレード・マーチ 九州奪還〈4〉 (電撃文庫)ガンパレード・マーチ 九州奪還〈4〉 (電撃文庫)
著者:榊 涼介
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2008-10-10

ガンパレード・マーチ 1 (1) (電撃コミックス)
著者:ソニー・コンピュータエンタテインメント
販売元:角川(メディアワークス)
発売日:2001-11

ごきげんよう おねえさま。


長く続いた[マリみて]シリーズも今回でとりあえずひと区切り。今野さまお得意の多重視点で語られる、紅薔薇さまと黄薔薇さまの卒業ですわ!
前巻がいろいろな主人公だったせいか、今回は薔薇姉妹が中心ですのよ。

祐巳さまの「ごちそうさま」には、「それはこっち(読者)のセリフじゃあぁぁっ!」とつっこみ、
初っぱなから妙に意気込む由乃さまを温かく見守り、
とあるお姉さまの『リベンジ』には尊敬とともに頬を染め、
卒業なさった元薔薇さまの想い出話には「......やっぱ怖い人だよなぁ」と呆れるのが、正しい読みかたかしら。
うふ

でももちろん、お好きなようにお読みになってよろしくてよ♪
ラストにふさわしい温かい物語ですから、ご安心なさって。
た・だ・し・涙は禁物ですわ。愛するお姉さまたちの門出ですもの。ね?
また会えることを祈って、Hello!&Goodbye!
「ごきげんよう!」

マリア様がみてるハローグッバイ (コバルト文庫 こ 7-60)
著者:今野 緒雪
販売元:集英社
発売日:2008-12-26

クリスマスだよ、お兄ちゃん!
彼女とは何時に会う約束なの?
まきなっからは、プレゼントとしてこのシリーズを紹介するよっ(ハート)

「マリア様がみてる」以外のコバルト文庫には手を出しにくいという男子諸君にこそお勧めしたい、傑作です。
何人かBOYsに貸しましたが、たいへん好評でした。基本的には一冊読みきりですが、素晴らしい着地をみせてシリーズ完結していますので、この年末年始こそ、全巻一気読みしてはいかがでしょうか?
面白さと、彼女たちの可愛さと懸命さに、止まらなくなること請け合いです。

まず最初は「賢者からの手紙」

ふわふわの栗毛をした可愛らしいマリアは、幼女のようで家事万能の人妻だったが、同居前に夫が行方不明になるや、実の親に再婚させられそうになった。
学院白はじまって以来の天才とよばれる、クールビューティな黒髪のサラは、その日も実験が失敗して学院とお偉方を吹き飛ばしてしまった。
美少年にしか見えない赤毛の少女ファリスは優しすぎて、父親からたたき込まれた剣術を捨て去る覚悟で、家を出た。
帝国の皇女ダナティアは、ゴージャスな黄金の巻き毛の美貌に寄ってくる能なしのボンボンと、皇子である兄たちから次々と送り込まれる刺客にウンザリしていた。

居場所の無い4人の少女たちの元に、どこからともなく手紙があらわれる。
「楽園にいらっしゃい」
人種も育ちも性格も異なった彼女たちは、楽園のあるじ、魔術師エイザード(美形だがぐうたら)の元で魔女になる道をえらぶ。それは、彼女たちの伝説の始まりだった!

1巻は、魔術師の組合からいやがらせされ、免状を獲得して居場所をつくるために力を合わせます。
「売られた喧嘩は買う! 手段は選ばないっ!」

マリアはお勉強が苦手で想像力がたくましく、貧乏に強い。
サラは無表情で必要なら嘘をつくことも迷わず、恐ろしいほど頭が良い。
ファリスは強いのに気弱で親切で、いつも騙されたりフォロー役。
ダナティアは語学に強くプライドが山より高く毒舌で、実は優しい。
長所も短所も山盛りの彼女たちが、依頼を受けたり事件や戦争に巻き込まれたりしながらも、徐々にお互いを助け合うよう成長していくのがとても楽しいですよ。

さぁて、まきなも読み返そうっかな♪
ケーキ? シャンパン? ドライブに夜景? え、なにそれ。クリスマスって読書の日だよねっ★

楽園の魔女たち―賢者からの手紙 (コバルト文庫)楽園の魔女たち―賢者からの手紙 (コバルト文庫)
著者:樹川 さとみ
販売元:集英社
発売日:1995-12

「人類は衰退しました」4 田中ロミオ

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あいかわらずのポップかつ巧妙な文体。
人類が衰退したのちに台頭してきたのは、妖精さんたちでした......。


というわけで、新人類である妖精さん(小さい・可愛い・何を考えているかよくわからない・楽しいと分裂して増える・お菓子以外は何でも作れるが、すごい科学力の物体でも動力は輪ゴム)と、彼らとの調停官であるわたし(ショートカットは似合わない・わりと美少女らしいが背は高く図体がでかい・面倒くさがりで流されやすい)との物語。


このたびの妖精さんの作品である、鉛筆サイズ(妖精さんサイズ)の丸太で組まれた、芸術的なログハウスは、ちょっと......いや、かなり羨ましい。実物を見てみたいです。
助手さん(無口・人間的に何かが欠けている・絵がうまい)の新作絵本は、エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)の「Eはアーネスト モモでちっそく」
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとでギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
著者:エドワード ゴーリー
販売元:河出書房新社
発売日:2000-10
を彷彿とさせますね。
前巻に出てきた、助手さんが描いたライオンの絵本の時も思いましたが、彼のブラックペーストはそれはそれで、発行したらウケるんじゃないかなぁ。
今回もとても面白かったです。

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)
著者:田中 ロミオ
販売元:小学館
発売日:2008-12-19

2巻(帯をめくったら兄ちゃんがいた!)が出たばかりですけど、話題の1巻に先に触れます。いまYahoo!でタイトルが約749,000件もヒットしてびっくりした。
このタイトルはきょーれつで、発売前から気になっていたのですが、まさかこんな爽やか路線(というと語弊があるか?)のストーリーが来るとは......。

やたら美人の妹(のちにファッション誌のモデルをしていることが判明)を持つ冴えない兄貴の主人公は、愛想も会話もない妹を異世界の人間として関わり合わないようしてきたが、ある日、妹が別方向に異世界の人間であることを知ってしまう。
妹は、妹系エロゲーやアニメを愛するヲタクだったのだ!

主人公がまったくオタクではないところが、今時のラノベではいっそ斬新(笑)
出だしのモノローグで
「俺はごくありきたりな平凡な男だ」
としといて、妹に無理矢理やらされたシミュレーションゲームの
『俺はごくありきたりな平凡な男だ』
に「なんだそりゃ」とツッコミを入れる斜め視点が笑った。
しかしまぁ妹だからこそ妹萌えというのは、考えてみればリアルだなぁ。下の子は、自分よりも下の子が欲しいもんです。長男長女が甘える相手を求めているのと同じように。

これは、オタクとかオタクじゃないという物語ではありません。
自分探しの物語です。
「ゲームや携帯ばかりやってるから、今時の若者は凶暴で礼儀知らずなんだ。漫画も含めてぜんぶ規制するべき! 昔は良かった」
というオタク嫌いの向きには(このブログにはまず来ないだろーけど)、昭和の子どもたちがどれだけ大人しくて礼儀正しく素晴らしかったかったか、ひとめで分かるサイトをペタリ(笑)

特に左にある「日本一賢い妹」あたりをどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/


とりあえず、罵倒されても蹴られても妹のために動いてやるこの兄ちゃんは、偉いなぁ。なんて優しいんだ。
世間にはお兄ちゃんを好きな妹もいると思うよ?(笑)
この子も、どうやら本当にお兄ちゃんが嫌いなわけでもなさそうだし、あと20年もすれば(長!)笑って酒を酌み交わせるさ。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
著者:伏見 つかさ
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2008-08-10
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
著者:伏見 つかさ
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2008-12-05

ティーン小説の傑作のひとつ。ついにシリーズ完結です。
透明感のある表紙のヒナの可憐なこと!

衝撃の幕開けとなった「孵らぬ者たちの箱庭 」
崩壊の予兆を感じさせる切ない夏休み「最後の夏」
少年と少女たちの痛々しい成長「ひびわれた世界と少年の恋」

そして美事なラストを飾ったこの
「永遠の君に誓う」
脇役まで生かした素晴らしい着地の最終巻。泣きまくったあとの、甘酸っぱい余韻がたまりません。
もーちゃんっっっ(T.T)

よくぞここまでキッチリと書ききりましたね須賀さんっ。
いや噂によると、本当は全5巻のところ、コバルト編集部が許さずに4巻で完結となったようです。売れ行きが悪いのかなぁ。
島に暮らす少年少女の青春ものなのに、人間を喰う異種族との戦闘だとか、軍事教練とか入っているから?
ヒロインたちがみんなこれでもかというほど過酷な目に遭うから?
(優しさや意地っ張りを秘めた有紗とはまったく違う、アンゲルゼ・マリアのキツさはさすが須賀さん。陽菜は成長しましたねぇ)

こんなに、こんなに面白いのに!
有川浩や秋山瑞人が売れているなら、須賀しのぶも売れていいと思います。
だって同系列だもの!
http://cobalt.shueisha.co.jp/osusume/tenki/

『すべての少年と少女と、少年と少女だった人たちへ』
なぜか既刊は書店にめったに置いていない(涙)ので、アマゾンでの入手をおすすめします。

アンゲルゼ―永遠の君に誓う (コバルト文庫)アンゲルゼ―永遠の君に誓う (コバルト文庫)
著者:須賀 しのぶ
販売元:集英社
発売日:2008-11-28

 

 

アンゲルゼ―孵らぬ者たちの箱庭 (コバルト文庫) アンゲルゼ―最後の夏 (コバルト文庫) アンゲルゼ―ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)

「ドラモンド家の花嫁」2 冴木忍

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さすがベテラン、手堅い面白さ(^^)

行き倒れてドラモンド家にひろわれたメイド、ジャスミン。
尽きぬことなき財産と守護のかわりに、35歳で亡くなる運命の、呪われし若き主人、アルトゥース。
ドラモンドの契約を見守り、害なすものに災いをもたらす魔物、クーロウ。

今回は"ジャスミンのための"料理人を捜す旅に3人は出かけます。
......って、本末転倒だよアル様......。
ジャスミンは掃除と庭や畑の手入れは得意ですが、料理は大の苦手。
前回の雇用契約に『三食おなかいっぱい』を入れてしまったために、ご主人のアル様は三食三食、ジャスミンのために30人前(!)のご飯を自分でつくる羽目に......。さすがにやってられないので、大富豪というスキルを生かして、『呪われたドラモンド(この家の財産を盗んだ者はもれなく死亡する)』に勤めようという命知らずの料理人を雇いに、自家用列車を仕立てて都会へ行くのです。
このジャスミンは大食らいで前の勤め先を追い出されたというだけあって、二次元界にもあまり見かけない大食漢。しかも今回『すごい我慢して30人前』ということが判明して、行く先々で料理人を潰しています。
これ、ちゃんと伏線なんですかね?
実は神を宿す器だから燃費が悪いとか、封印されし四次元を胃袋に飼っているとか......。

タイトルの「花嫁」とは前回はジャスミンのことでしたが、今回は黒髪の美女登場。
35歳まで不死身で大金持ちなら、アルトゥースと一緒に死んでもいいそうです。
次の巻はまたさらに別の「花嫁」が出てくるのかしら。1巻1花嫁? ジャスミンの胃袋の謎とともに見守りたいと思います。

ドラモンド家の花嫁  (2)憂鬱な月が満ちるまで (角川スニーカー文庫)ドラモンド家の花嫁 (2)憂鬱な月が満ちるまで (角川スニーカー文庫)
著者:冴木 忍
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2008-11-01

「影執事マルクの手違い」 手島史詞

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この作家さん知りませんでした。

影をあやつる暗殺者マルク。ある美貌の令嬢を殺す依頼をうけ、召使い募集の広告を口実として屋敷に乗り込むが、影も得意のナイフも効かずに、当のお嬢さまによってあっさりと返り討ち。
気が付いたらそのお嬢様の「絶対服従契約」の執事にされていた!
というストーリー。
童顔・敬語・銀の食事用ナイフでお嬢様を守る執事!
というノリは昨今の戦う執事ブームの中で、レーベルの対象であるお坊っちゃまたちのみならず、お嬢さまがたのハートも鷲掴みでございましょう。

また、ハードな人生のわりに妙に育ちの良さを感じさせるマルクの、暗殺者のくせに殺人したことがなかったり、ていねいな言葉遣いと、お人好しと、苦労性は、王道とはいえよく生かされたストーリーとなっています。
次巻も楽しみです。


手島さん、マルクくんの給料をもうちょっと上げてあげて下さい......。

影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)
著者:手島 史詞
販売元:富士見書房
発売日:2008-10-20

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